ボードリヤールさん死去
期末試験の採点地獄。3時からの会議の前に一休みしていたら、こんなニュースが。
ボードリヤール氏が死去 記号論で消費社会考察
【パリ7日共同】フランス公共ラジオなどによると、消費社会を記号論によって考察した現代フランスを代表する哲学者、社会学者のジャン・ボードリヤール氏が6日、パリの自宅で死去した。77歳。死因は不明だが、長く闘病生活を送っていた。
1929年7月、フランス北部ランス生まれ。「物の体系」(68年)、「消費社会の神話と構造」(70年)などで現代消費社会の商品を記号としてとらえる思想を展開。「湾岸戦争は起こらなかった」(91年)では現実感を欠く現代の戦争の在り方を描いて論議を呼んだ。ほかの代表著作に「透きとおった悪」(90年)など。
このほか文芸評論や写真など幅広い分野で活躍した。数回にわたって来日、97年には日本で写真展を開いた。