ボヴァリスム
12月19日。
会議。
注文していた小笠原関係本がどかーっと届く。これは、読む。結果的に何も書けなくても、とにかく読む。
ダニエル・ロングさんのこれら▼なんかは基本だが、
- 作者: ダニエル・ロング
- 出版社/メーカー: 南方新社
- 発売日: 2002/09/30
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- 作者: ダニエル・ロング
- 出版社/メーカー: 南方新社
- 発売日: 2005/05/01
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- 作者: 石原俊
- 出版社/メーカー: 平凡社
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12月20日。
院ゼミ。『ミメーシス』第18章、フランス19世紀小説家三人組(なのかどうかしらんが)を読んだ感想を話す・・・というのも予習一週間では無理なので、スタンダールさんの話。
『赤と黒』はとにかく先行テクスト(モリエールさん『タルチュフ』、アヴェ・プレヴォーさん『マノン・レスコー』、ヴォルテールさん、ナポレオンさん等々──ただし明かに多くをパクっているルソーさん*1は明言されていない、ような)への言及が多く、ソレルさんもこんなのばっかり読んでいるからアタマが変になるのだということで、これはボヴァリスムの走りなんでしょうとか*2、院生さんからは(ジュネットさんの『フィギュール〈2〉 (叢書 記号学的実践)』に収録されたスタンダールさん論*3をふまえつつ)フィクションに対するメタ意識があるのだとか、テキトーな話題がテキトーに出てくる。善きかな。
私としては、やっぱりイケメン主人公が気に食わん。イケメンならそれでいいのかよ、とか。まあいいんでしょうな。でも、私は思う。ソレルさんがブサヲタ毒男なら、裁判の時に町の綺麗どころなんて集まらず、同情の涙も流されず、ひたすらスルーされるんだろうな。でも私は泣いてやるぞ、とか。
12月21日。
朝から某行事の仕事に専念。来年2月末まではこれに集中かなあ。