教授はツライよ
と思う今日この頃なのでした。いや、私は准教授ですらない、絶滅危惧種の講師なわけですが。
2月5日。
院試。
来週火曜日の授業で取り上げるこれ▼を読んだ。
- 作者: マルグリットデュラス,Marguerite Duras,清水徹
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1992/02/05
- メディア: 文庫
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訳者の清水さんの指摘どおり、〈女乞食〉の増殖&徘徊(137-)は迫力がある。『王道』のペルケンさんとクロードさんの濃ゆいダイアローグより、ずっと。
2月6日。
院試。
終了後、研究会へ。最近の院生研究会では『Allegories of Reading: Figural Language in Rousseau, Nietzsche, Rilke, and Proust』冒頭の'Semiology and Rhetoric'をジュネットさん&バルトさんヲタのKさんが担当しているのだが、この人は仏文なので、ド・マンさんによるプルーストさんの訳が「違和感ありまくり」であることにすぐ気がつくのだな。プルーストさんの"an inside/outside correspondence" (13)*1を説明する下りで、「スワンの方へ」の一節、視覚と聴覚との「照応」を分析するのだが、ここでド・マンさんが"dark coolness" (13)と訳している言語は、obscurとfraîcheurなんだそうだ。後者はまあよいにしても前者はちがうんじゃね、これド・マンさんの勝手な捏造じゃあ・・・いやこれは二項対立(闇/光、聴覚/視覚etc)→脱構築という議論をわかりやすくするための「解釈」なんだろう・・・オレがこんな訳つけたらぶっこ(ryされるよなw・・・ド・マンさん、えらいよ!等々、議論百出で楽しかったのでした。
のち、調整作業を粛々と。
ふと気がつけば、最近は中途覚醒が以前よりおさまってきたような気がする。6時間連続して眠れるんですな。というか、寒いので、中途覚醒してもベッドから出られないから、そのまま二度目の就寝ということになっているのかもしれないな。
2月7日。
会議まで、調整(ry