拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

何でも読みます

2月13日〜15日。
某所にて『Masks of Conquest: Literary Study and British Rule in India (Oxford India Paperbacks)』の翻訳を少しだけすすめる。春休みは英雄的に仕事をしなければ間に合わない。
2月16日。
院授業。『つぶやきの政治思想―求められるまなざし・かなしみへの、そして秘められたものへの』を読むときに「分析」ではなくて「反芻」なのだ、そしてこの後者のなんというか身体感覚が大事なんでないかと言わずと知れたことを「つぶやく」。私、前の職場でウシの「反芻」をつぶさにみていたから、なんというかそのゲップの強烈さもわかるっちゃわかるんだが。加害者をもどう「抱きとる」かというのはまた来週。
2月17日。
宿舎からの退去届け。2コマ。1コマは早めの期末試験。2コマ目は、『あまりに野蛮な 上』の上巻について学部生(学類生)と議論。ミーチャさん、リーリーさん、そして霧社事件という三つの物語が下巻でどう「オチ」がつくのか、それについて君はどう考えるのよ、という課題を出して、今年度のこの授業は終わり。
2月18日。
朝、大型ゴミ廃棄。800円かかる。1コマ。英語の授業でFlowers for Algernon: Student Editionの2000年カナダ版を使ったのだが、scriptがないので自分で作ったこの2ヶ月。久しぶりにいい勉強になったのでした。

が届いた。このテーマに興味がある院生がいるからなのでもあるが、私自身も読みたい。
2月19日。
1コマ。
このどうでもいいブログだが、たまに役立つことがある。それは、私が風邪をひいたのが1月20日だということだ。もう一ヶ月咳き込んでいるわけだ。院生のだれかも言っていたが、咳き込むおかげで背中と腹筋が痛い。
院の授業のまえに、芥川龍之介さんの「アグニの神」を読む。上海というのがミソか・・・と思ったのだが、実はインド人老婆と「アグニ神」(火の神)の緊張関係、そこを利用するっつうか眺めて漁夫の利的に日本人女性を救う日本人男性というパターンが、サラ・スレーリさん『修辞の政治学―植民地インドの表象をめぐって (テオリア叢書)』ドハマリということですか。