拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

お姉ちゃま

5月9日。
早朝にいわき市へGo、海を見る。帰宅後、翻訳&仕事。
5月10日。
前日の反動で、朝からビール呑んで昼寝。
5月11日。
院ゼミ2コマ。今年は、文学理論に慣れていない留学生も多いので、声を出して読む『現代批評理論のすべて (ハンドブック・シリーズ)』をやっている。前回はロシア・フォルマリスト。今回はバフチンさん。ラブレーさん論が、その異様な執拗さも含めて、やっぱり面白い。無論、ラブレーさんが神すぎるということでもある。
5月12日。
2コマ。
2コマ目は『フィネガンズ・ウェイク 1 (河出文庫)』がいかに素晴らしい既知外かを私がしゃべり倒すという講義だが、久しぶりにアドレナリン出まくりである。oystrygods and fishygods「貝神重面姐」と「魚神耽快児」は無論怪人二十面相と快男児明智小五郎ということになるが、「姐」と「児」で女と男の交わりを示し、「魚神」は「快楽に耽る」男でもあるが「虚心坦懐」でもある、云々。当初35人の受講希望者がいたが、今は11人になった。今年は爆走させていただく。
夜、学部(筑波は学類)の学生と飲み会。楽しかったです。
5月13日。
1コマ。会議。早朝に翻訳仕事などをやっているので、午後3時頃は燃料切れ。研究室で寝ていることが多い。
5月14日。
2コマ。会議というか説明会。6月はヤバイ。
鷲谷花さんから以下の本をお恵み頂きました。

淡島千景―女優というプリズム

淡島千景―女優というプリズム

つねにout of placeな女を演じたというか「生きた」俳優とそのマネージャー/プロデューサー垣内さんの言葉は、戦後日本映画史の流転をあぶり出すもの。淡路恵子さん(淡島ファン第一号、淡島さんを「お姉ちゃま」と呼び始めて半世紀)と森繁御大の言葉もあるというサービスぶり。面白すぎです。映画に疎い私だが、結局研究室に夜まで残って読み切ってしまった。