拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

筑波大学比較・理論文学会連続研究会第4回

昨日は17時から研究会の4回目。前回につづいて吉見さんの文章を読む。1996年にカルチュラル・スタディーズに転回点があったとあり、たしかにホールさんを読んだシンポがその前の年にあり、『思想』や『現代思想』で特集号がありと、これは個人的にも記憶しているのだが、この文章が1999年に世に出たものだということを知っていろいろ考え込んだ。わずか3年前のことを振り返って書いているわけで、それほどカルチュラル・スタディーズは弁明というかアイデンティティ形成に苦心していたのか、と。吉見さんの苦心自体は「比較文化学類」という決して明快ではない部署に属している私も日々経験していることで、心して読んだわけですが。
参加者はYH、SLR、U、Saito。