拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

夏休みの宿題(6)

日本の原爆文学〈1〉原民喜 (1983年)

日本の原爆文学〈1〉原民喜 (1983年)

日本の原爆文学〈2〉大田洋子 (1983年)

日本の原爆文学〈2〉大田洋子 (1983年)

日本の原爆文学〈3〉林京子 (1983年)

日本の原爆文学〈3〉林京子 (1983年)

今回の宿題的には2巻と3巻が大事だと思っていたが、やはりそうだった。2巻には『夕凪の街と人と』は入っていなかったのが残念。もちろん「復興」してゆく「街」も「人」も、他の収録作品が補っているけれど。3巻は今回の「宿題」的には、「復興」が進むにつれて自分たち被爆者たちが目障りになってきていることを語る「私」が登場する『無きが如き』が大事ということになるか。最後の最後が平和祈念像への言及というのも個人的な注目点。