拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

積ん読

積ん読してある本はまだまだたくさんある。特に小説類がたまっている。Irvine WelshTrainspottingの原作者;ウェルシュの作品はほぼ全部翻訳がある。しかし日本っちゅうのは凄い国ね)のお友達というEmer Martin, More Bread or I'll Appear (1999)も読んでいない。

More Bread or I'll Appear

More Bread or I'll Appear

この人は最近の齋藤のお気に入りで、Breakfast in Babylon (1996)は、椎名林檎ではないが「アイルランドの少女が歌う〜」だったけど、この作品はどうだろう。*1
Breakfast in Babylon

Breakfast in Babylon

なぜかMartin Amis, Heavy Water and Other Stories (1998)もほったらかし。ずいぶん前にLondon Calling (1991?忘れた)を買ったけど、あんまりピンとこなかった。この短編集はどうかな。
Heavy Water and Other Stories

Heavy Water and Other Stories

そう言えばブッカー賞クッツェーが二度目の受賞でしたね。誰か読みました?ラシュディの新しいのも読んでいなんだよな。実は最近TLSとかLondon Review of Booksとかをあまり読まず、The Economistの書評欄ばっかり読んで本を買っているんですが、ラシュディーとかクッツェーとかはあまり書評されない。「シティー」の人たちはあまりご興味がないらしい。
やっぱり僕は小説が好き。読み始めたら止まらないので、大体徹夜して読み切ってしまう。だけどそれを「文学」しちゃうのはもうこりごり。最近の僕は、なんていうか、メロドラマも批評も理論も歴史も政治も何でもぶち込んだごった煮みたいな作品、ハチャメチャな作品――つまりTristram Shandyってことか――が好ましいなあ。といいつつGraham Swiftも好き。

*1:この作品のあとMartinは大きな作品を出していないようだ。[2006/03/15]