拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

本橋哲也『本当はこわいシェイクスピア』講談社メチエ、2004年

本橋さん、ありがとうございました・・・、と、まだ読了していないのだが、ブックガイドにUne Tempeteの解説付き訳本(インスクリプト)が出ているとの情報があったので、さっそく注文する予定。これはエセックス大で読んだなあ(懐)。10月19日、第三章まで読了。ほとんど読んだことのある本橋さんのエッセイがもとになった本なのだが、やはりそうとう構成を変えているので既読感はない。入門書ということを強く意識してる本だ。いわゆる「文学部」でもこういう語り口や構成、テーマ設定でないと、シェイクスピアを授業で取り上げるのは難しいのだろうなと感じる。では、私みたいなコンラッド野郎はどうするのか。『地獄の黙示録』でも見ながらちまちま読むってことかなあ。しかし『闇の奥』自体を受け付けない文学部学生が多そうだ・・・(鬱)。