拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

「サバイバルする気力?気合いでつかむしかない!」(岩尾龍太郎)

来週の授業のために読み直しているのがこの本。

江戸時代のロビンソン―七つの漂流譚 (新潮文庫)

江戸時代のロビンソン―七つの漂流譚 (新潮文庫)

正確な引用ではないので申し訳ないのだが、「サバイバルする気力はどこからうまれてくるのか。そもそも気力とはないか。それこそ気合いでつかみとるしかない」などと書いてあって、おおこの投げっぱなし(笑)は正直だし、でも実際そうだとも思うし、やっぱりこの本は面白い。
大災害等々のあとにどうサバイバルするのか、そのためにロビンソンものを読むのだという文章もあって、これは文字通りそうなってしまったのであった。
若い学生さんには、これもある意味投げっぱなしの漢文や読み下し文をせっせと読むことも、江戸時代における日本の海運と、ヨーロッパ列強の海運との違い(技術的なところもふくめて)等々のうんちくも、とても勉強になると想います。