拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

浅羽通明『アナーキズム──名著でたどる日本思想入門』(ちくま新書、2004年)

ブックガイドとして買ってみた(稲葉さんのHPで紹介されていたので)。知らない本が結構出てきたので面白そう。
午前中授業がないので目次をさっと読み。マンガネタをつまみ読み。
前者の本宮ひろし『男一匹ガキ大将』(1968〜73年)の後半で「北海道コミューン」ネタが出てきていたという指摘には驚いた。年代的にこの作品は読んでいないから知らなかった(『俺の空』〔1977〕からくらいかな〜読んでいるのは)。村上龍希望の国エクソダス』(2002)よりもずっとはやいじゃないか。というか、村上は本宮を読んでいたのかも。
坂本龍馬からの北海道コミューン構想は『ジャンプ』でも反復されていたのだなあ。
後者の松本零士『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』論、この作品をアナーキズムの中で論じるか。なんかちがうような。劇場版『999』に出てくる「大義」のために闘うハーロックではなくて、「海賊」ハーロックならまあそうかもしれん。