拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

恭順:帰順=1:10

位の割合のようだ、『理蕃誌稿』においては。
出てくる文脈はほぼ同じ、総督府に「帰順」「恭順」した「蕃人」は殺されずにすむのだ。
今日は大学事務も休みだったので家で仕事をしていたが、明日土曜日は大学に行って「根室・釧路関係資料」を借りて読まねばならない。再来週は『フィネガンズ・ウェイク』口頭発表のレジメ作りだ。
そして夏休みが終わる。嗚呼。

いつだったか、留学生(院生)に「サイトウ先生は何の先生ですか?」とマジに聞かれて返答に窮したことがある。本当はそこで、「君はマルクスが二人の娘の質問状に戯れに答えた答えを知っているかい?細かい文章は忘れたが、こんな感じだったよ。『しつもん:おとうさんはうまれかわったらなにになりたいですか。カール父さん:本の虫』。大月書店の国民文庫『文学・芸術論集』の巻末に収録された文章なんだ。僕もマルクスさんと同じだよ。」とか答えればかっこよかったのだが。
むろん、今時の若い学生が、本というのは虫が食って穴だらけになるということを知っているかどうかが問題だが。さすがにマルクスは知っているだろうが。