拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

読書

江利川春雄『英語教科書は〈戦争〉をどう教えてきたか』読了

著者にお恵みいただいてすぐ読みました(ざっとですけれど)。帯の惹句に「英語教科書は若者を戦地に送った 戦後70年初めて明かされる〈戦争〉教材の真実」とあるが、まさにその具体例がふんだんに盛り込まれている。私、かつて雑誌『英語青年』復刻版をガ…

R. Flanagan, The Narrow Road [...]読書中

The Narrow Road to the Deep North作者: Richard Flanagan出版社/メーカー: Vintage発売日: 2015/03/26メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る先週の日曜日の冷戦読書会から読み始めた。タスマニアからみたらタイ・ビルマ国境(泰緬鉄…

石牟礼道子『苦海浄土』読了(4度目位?)

新装版 苦海浄土 (講談社文庫)作者: 石牟礼道子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/07/15メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 175回この商品を含むブログ (71件) を見る授業で学生さんに担当してもらった。重要な箇所をうまくピックアップしてくれたのは良…

河野真太郎「母のいないユートピアーー『新世紀エヴァンゲリオン』から『インタステラー』へ」読了

Posse第26号(2015年3月)221−236、読了。POSSE vol.26作者: POSSE編集部,今野晴貴,棗一郎,島田陽一,中村和雄,海老原嗣生,山口一男,黒田祥子,竹信三恵子,山崎憲,久保佐世,白井康彦,加藤はる香,児美川孝一郎,嶋?量,稲葉剛,藤田孝典,上西充子,高橋在也,河野真…

曽根富美子『親なるもの 断崖』読了

私はWさんに教えてもらってKindle版で読んだのですが、新装版もあるんですね。新装版 親なるもの断崖 第1部 (ミッシィコミックス)作者: 曽根富美子出版社/メーカー: 宙出版発売日: 2015/07/10メディア: コミックこの商品を含むブログ (10件) を見る北海道の…

岸政彦『街の人生』読了

積ん読解消授業(火2)のために読了。ここに書いてある人たちの記録を、筑波大学の学生がどう読むか。どうだろうなあ。個人的には「西成のおっちゃんーー路上と戦争」(満州からの引揚者)にいろいろ考えるところがありました。街の人生作者: 岸政彦出版社/…

『ジェイン・エア』再読

今年は院生(留学生含む)と日本語でいいから長編小説を読もうということにしたのだが、1冊目はこれである。ジェイン・エア(上) (岩波文庫)作者: シャーロット・ブロンテ,河島弘美出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/09/19メディア: 文庫この商品を含む…

『電波男』ダメ

もう最初の50頁(我慢して読みましたよ)でギブアップ。 なんでダメなんだろうと考えるに、あれだ、例えば2chの毒男板の昭和43年生まれスレとかで、すごくダラダラ長い文章を投稿する奴がいると、まあだいたいスルーand/or罵倒される。こっちも読む気が失…

いまさらながら東浩紀さんのこれ

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)作者: 東浩紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/11/20メディア: 新書購入: 42人 クリック: 868回この商品を含むブログ (600件) を見るを読み直す。 明日の学部向け授業では、すっかり動物…

お宮と貫一

柄谷さんを読んでいたら、例のコンドラチェフさん60年周期説を改訂して120年周期云々を言っていて、まあそれはいいとして要は今は産業資本主義から商業資本主義への移行期だということなのだが、120年前のそれを言うために(ちょっと時代はずれるが)『金色…