拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

2013-01-01から1年間の記事一覧

占領下の福原麟太郎

昨日は、筑波大学東京キャンパス文京校舎(要するに昔の教育大、茗荷谷のこと、建物は新しいです)にて、Viet Thanh Nguyenさんをコメンテーターに迎えてセミナーを行った。私は、ハーシー「ヒロシマ」を教科書で使えと言われて使わなかった福原麟太郎のこと…

広島を語らない福原

『随筆全集』全8巻のチェックも終わった(熟読したとは言うまい)。『著作集』のチェックのことも考えると、福原麟太郎は広島県人ではあるけれども(福山市、というか松永)、原爆投下後の広島について正面から語ることは、ほとんどなかったと言ってしまって…

AC/DC、ちょっとキツイかな

昼休みなのでBack in Blackアーティスト: AC/DC出版社/メーカー: Atlantic発売日: 1994/08/16メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (28件) を見るを聴きながら手作り弁当を食べる。 最初にこれを聴いたのはいつだったか・・・私がロックに目覚めたの…

研究室の一時お引っ越し

私の研究室がある「人文社会学系棟」の耐震補強工事が4月から始まるため、私(の他にもご近所の先生方はみな)はGW開けにはこの研究室から一時退去しなければならない、はず。戻れるのは夏休み以降のようだが(だといいなあ・・・)*1、個人でつかえる空間は…

『福原麟太郎著作集』&『福原麟太郎随筆全集』私費購入。

古本屋サイトを眺めていたら合計15000円くらいであったので購入。筑波大学中央図書館には『著作集』があるが、『随筆全集』はない。あと、どちらも手元において、付箋紙貼りまくったり書込とかしたい。というわけで私費で買いました。

福原、野崎、『ヒロシマ』

福原は福原麟太郎。野崎は野崎孝。どうなんでしょう、むしろ福原の方が「知らない」人が多いのかもしれないが、野崎についてwikiを貼っておく。 野崎 孝(のざき たかし、1917年11月8日 - 1995年5月12日)は、日本のアメリカ文学者、翻訳家。『ライ麦畑でつ…

『ロビンソン・クルーソー物語』

ロビンソン・クルーソー物語作者: マーティン・B.グリーン,Martin B. Green,岩尾龍太郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1993/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る20年前の訳書になってしまうのか・・・。今日の授業の準備のために読み返し…

Hiroshima

Hiroshima (Penguin Magnum Collection)作者: John Hersey出版社/メーカー: Penguin発売日: 2009/05/07メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見るこれを1951年の日本で英語の教科書として採用するかしないかという論争についてちょっと触れる予定…

ご恵贈ありがとうございました

葉蘭をめぐる冒険―― イギリス文化・文学論作者: 川端康雄出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2013/01/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る忙しい方なのにどうしてこんなに着々と業績が出てくるのかなあと、ため息一つ。勉強させていただき…

院試は無事終了

月曜火曜と、私の所属組織の院試がありまして、まあまあ無事に終了いたしました。受験生のみなさん、お疲れ様でした。 そんなわけで、ちょっと昨日の晩と今日の朝はなんとなくぼーっとしていたのですが、日中間のエライニュースは飛び込んでくるし、雪は降っ…

「サバイバルする気力?気合いでつかむしかない!」(岩尾龍太郎)

来週の授業のために読み直しているのがこの本。江戸時代のロビンソン―七つの漂流譚 (新潮文庫)作者: 岩尾龍太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/09/29メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見る正確な引用ではないので…

「核批評再考」

風邪でひどい目にあった一週間でした。まだのどはダメです…。 すでに年末に届いていた、日本英文学会の『英文学研究』第89巻(2012年12月)には、一谷智子氏(広島修道大学)の論文「核批評再考―Araki YasusadaのDoubled Flowering」が掲載されているのです…

のどがつぶれたっぽい、博論3本

先週からヤバかったのだが、今朝目覚めたらのどがとても痛い。学校行く前に医者いっておいた方が良さそうだな・・・。 1月12日と14日は、合計三本の博士論文の審査に関わったのだが、どれも充実したもので、12日のは留学生による魯迅・周作人兄弟による日…

『文学のマニフェスト』

ご恵贈いただきました。ずいぶん前にいただいたのですが、ブログを書く暇もなく。情けないことです。文学研究のマニフェスト ??ポスト理論・歴史主義の英米文学批評入門作者: 三浦玲一,遠藤不比人,越智博美,大田信良,河野真太郎,中井亜佐子,中山徹出版社/メ…

『原爆文学研究』11号に論文が掲載されました

昨年の春から夏にかけての仕事です。タイトルは「核時代の『英語青年』―「広島」「長崎」「原子爆弾」関連記事リスト(一九四五〜五二年)」。例によって根性と馬力だけの研究[ノート」といった方がよいと思います。福原麟太郎論を書くためのノート、という…

エーコ『前日島』上下

前日島(上) (文春文庫)作者: ウンベルト・エーコ,藤村昌昭出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/11/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る前日島(下) (文春文庫)作者: ウンベルト・エーコ,藤村昌昭出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/11…

『フクシマを歩いて』

フクシマを歩いて作者: 徐 京植出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2012/03/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログを見る新年初の読書。いろいろ思うことはありますが、一番強く感じたのは、敏感で傷つき安い人(私がそうだという…