拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

2000-01-01から1年間の記事一覧

ゴンブロービッチ

昔、小樽商科大学にいた頃、コンラッドの『闇の奥』で卒業論文を書くために北沢書店に注文した本がJacque Berthoud, Conrad (1978)とJoseph Conrad: A Reassessment (1976)だった。後者にはEdward Said, 'Conrad and Nietzche'という論文があった。読んでは…

Two Against Nature

週末は札幌で買書三昧。ついでにSantana, Supernatural (1999)とSteely Dan, Two Against Nature (1999)、他にダンの昔のアルバムのデジタル・リマスター版を数枚購入した。 Supernaturalはふつうのロックアルバムであり、それ以上ではない。わざわざ買う必…

松浦寛『ユダヤ陰謀説の正体』(ちくま新書、1999年)。反ユダヤ主義がなぜおこるのかについての説明は、なぜか一度も言及がないサルトル『ユダヤ人』(岩波新書)以上のものではない――共同体意識を強化するために、〈ユダヤ人〉であるところの存在をでっち…

"We always solo and never solo."

このページの一番上、タイトルの横のスペースに、"Let the word be postcolonial!"と"We always solo and never solo."という二つのフレーズが交差して走っている。前者は、ポストコロニアル批評関係の情報サイトを目指している(最近は〈英文学〉サイトにな…

英語とアート

何年前だろうか、友人のKさんがエドワード・サイードのインタビューを訳した時、私もちょっと手伝ったことがある。インタヴュアーはMichael Sprinkerという人であった。この人はEdwar W. Said: A Critical Readerの編集者ということで名前は知っていたのだけ…

グールドを聴く

研究室の模様替えをした。どの研究室にも置いてある木製収納だなが二つもあって、結構邪魔である。そこでコンピューターとプリンターを入れてラック代わりに使うことにした。ごちゃごちゃした配線が見えなくなっただけでも大成功である。ただ、熱がこもって…

『動物文学』復刻版

昼過ぎに共用室に行ってみると、『動物文学』復刻版(全十巻)が届いていた。 昭和9年から昭和20年分を復刻したものである。畜大に来たのだから「動物文学」でもやるべえかと思って買ったものである。今「復刻にあたって」という冊子を見たのだが、『シート…

かなり前のTBS『うたばん』で、モーニング娘。の一番若い人(名前は知らない)が「ヤマンバギャルになりたい」と発言し――僕はこの番組を見るまで「ヤマンバ系」という言葉は知らなかった、こういう格好をしている女子高生はむろん見たことがあったけれど――石…

Disgrace

今は朝の5時40分。外は暗く、静かである。夜仕事をするより朝の方がいい。 土曜日は「ハイヴィジョン オペラシアター」に行ってきた。これはNHK帯広主催のハイヴィジョン宣伝企画なのだけれど、なるほど300インチのハイヴィジョン映像というのは物凄く綺麗で…

エイミスを読む

そろそろ試験やレポートを読まねばならない季節である。しかし生活に潤いも欲しい。というわけで、今週の土曜日、NHK帯広が主催する「ハイヴィジョン オペラシアター」というのを見てくる予定。300インチの大画面でヨハン・シュトラウスの「こうもり」がタダ…

木村大、ダン、他

週末の三連休は札幌で友人たちと飲み会。気分も新たに月曜日の授業をこなすも前日予習で徹夜のため疲労困憊、ろれつがまわらず、目がかすむ。 木村大『The Cadenza 17』(Sony Records, 1999)とイェラン・セルシェル『J・S・バッハ ギター作品集』(PolyGlam…

PCかiモードか

コンピューターは本当に安くなった。ソーテッ○のことを言っているのではない。*1ここは最近は大量生産で製品管理が悪いようだし、定価も激安というほどではない。例えばここ*2を見てみよう。パソコン本体はもう4万円を切るのが常識なのだ。モニターは液晶が…

寒い寒い寒い

閑話休題。昨晩またストーブが消えた。例の燃料ポンプが鳴り響きだしたのである。全く僕にとっては「悪魔の声」である。最近は、上空を通る自衛隊のヘリの音に過剰に反応してしまうくらいだ。それにしても、以前雪の重みでつぶれたパイプはJA川西に頼んで交…

眼の手術

昨年末、新しい眼鏡を買うため札幌徳州会病院に行ったところ、右目の網膜に小さな穴が開いている、今できたものではないが、ほおっておくと将来網膜剥離になる可能性がなきにしもあらずなので、レーザー治療を受けることをお薦めする、という診断であった。…

寒い寒い

今住んでいる官舎は安いし部屋も三つあるし結構気に入っているのだけれど、しかし寒さだけはどうもならん。もちろん普段はストーブを焚いているので問題ないのだが、外出するときが困る。昨日は久しぶりに温泉に入りにいったので、きちんと水を落としていっ…

積ん読

積ん読してある本はまだまだたくさんある。特に小説類がたまっている。Irvine Welsh(Trainspottingの原作者;ウェルシュの作品はほぼ全部翻訳がある。しかし日本っちゅうのは凄い国ね)のお友達というEmer Martin, More Bread or I'll Appear (1999)も読ん…

『アメリカン・ファシズム』

積ん読しておいた本のなかに三宅昭良『アメリカン・ファシズム――ロングとローズヴェルト』(講談社選書メチエ、1997年)というのがあって、今日ざっと読んでみた。アメリカン・ファシズム―ロングとローズヴェルト (講談社選書メチエ)作者: 三宅昭良出版社/メ…

ストーブ問題

一昨日から居間のストーブの調子が悪く、微少燃焼なら何とかなるのだが、少しでも火力を大きくすると燃料ポンプが猛然と唸りだし、そのうち火が消える。これが真夜中の午前3時のことで、冗談抜きで「凍死」という言葉が頭に浮かんだ。それから朝まで寝ずに悪…

寒い2

僕が住んでいる官舎は畜大のキャンパスから5分くらい、畜大の農場のすぐ近くにある。ここは帯広市内より圧倒的に寒いと聞いていた。確かに寒い。しかし、具体的に何度なのかは分からなかった。今日たまたま開発土木工学研究室のページをみたら、今朝の畜大構…

2コーナーの閉鎖

突然ですが、「読書」と「音の楽しみ」を閉鎖します。 「読書」というコーナーは、昨年来の個人的な事情から、当ページの中心となるべきコーナーである「試論」の更新が滞っていたので、暫定的に作ったものです。最近、忙しいなりにもようやく研究にも時間を…

『勝毎』の報道

「畜大獣医移転」問題について、『十勝毎日新聞』は以前から記事にしている。ネット上に転がっているものだけでもこれだけ↓ある。『勝毎』のホームページはなかなか充実しているのだ。(最初の三つは特集記事)http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/chikudai…

畜大獣医の移転問題

昨日から『十勝毎日新聞』をとりはじめた。地方紙の良いところは身近な問題が掲載されていること。僕にとっては面白い記事が多い。ところで、面白いどころではない重要な記事が今日の「勝毎」にあった。「畜大獣医学科の行方は?」と題して、二面と三面を使…