拓殖のあと

はてなダイアリーから引き継ぎました。(2018年8月31日)

2004-01-01から1年間の記事一覧

音源

松山千春『北風の子守唄』に引用されている安東ウメ子さんのイフンケは以下のCDが音源のようだ。 http://www.discoverysound.com/jp/title-j/0000112.php

巽孝之『「2001年宇宙の旅」講義』(平凡社新書、2001年)

町山本と一緒に買ってみた(3年遅いが)。でも、大体内容は想像できるような気がするのだよな。どうも私はSF作品が苦手で、そして映画もほんっとに観ておらず、──これは家庭環境が大きいと思う──巽さんの本も小谷さんの本も、そしてジェイムソンも『政治…

町山智浩『〈映画の見方〉がわかる本』(洋泉社、2002年)

佐藤良明本のCD(LPと書くべきか)ライナーノツ的文章にどっぷり嵌ったこの2日間だったので、町山本の第一章『2001年』論があまりにもフツウでまっとうな考証なのにちょっと驚いた。

浅羽通明『アナーキズム──名著でたどる日本思想入門』(ちくま新書、2004年)

ブックガイドとして買ってみた(稲葉さんのHPで紹介されていたので)。知らない本が結構出てきたので面白そう。 午前中授業がないので目次をさっと読み。マンガネタをつまみ読み。 前者の本宮ひろし『男一匹ガキ大将』(1968〜73年)の後半で「北海…

佐藤本、再読中

夕方はなんだか馬鹿なことを書いたが、夕食後再読し始めると、やはり強力な才気を感じる。(ポール無視は、一ヘタレベーシストとしてやっぱりムカつくけれど。) 60年代に始まったカウンターカルチャーに始まる変化、《時》(=《進化》)の変化。《時》と…

・・・というわけで、やはりレッチリなのだ

このバンドが好きなのは、もちろんジョン・フルシアンテのギターも重要なのだが、フリーなしのレッチリはあり得ないから。ベースがリズムのみならず、時にはコードとメロディーもカバーしているバンドだから好きなのだ。すくなくとも2003年のライブでは…

佐藤良明『ラバーソウルの弾みかた──ビートルズから《時》のサイエンスへ』(岩波書店、1989年)

今日の授業はテストだったので、試験監督中に残りの部分を読んだ。 私は筑波で宮本陽一郎さんの授業に出て、緻密なレジメと博覧強記に刺激を受け、博論執筆中に圧巻としかいいようのない『モダンの黄昏』(研究社、2002年)を読んで心底鬱になったわけな…

浅羽通明『ナショナリズム──名著でたどる日本思想入門』(ちくま新書、2004年)

鴨川つばめ『マカロニほうれん荘』全3巻(秋田書店、1994年)

やっぱり編集された文庫本ではなくて、高くても最初のコミックを買っておくんだった。ツェッペリン『聖なる館』のパロディー扉絵とかがない。無念。できるだけ初出で読まなければという鉄則はちゃんと守らねばいかん。 仕事が終わった後、超特急で読み通した…

小笠原克・亀井秀雄編『戦後の文学』(桜楓社、1978年)

小笠原克『北海道 風土と文学運動』(北海道新聞社、1978年)

小笠原克『野間宏論──《日本》への螺階』(講談社、1978年)

小笠原克『《日本》へ架ける橋──北海道にて』(辺境社、1972年)

シサム通信ONLINE

は、和人の私が読んでとても勉強になるので、本来ならばきちんと連絡してリンクさせていただきたいのだが、リンクのメールが送信できない状況なので、どうしようかと迷ったのだが・・・このブログにURLを貼っておく。ここを読まないのはとてももったいな…

小笠原克『小樽運河戦争始末』(毎日新聞社、1986年)

『《日本》へ架ける橋』はすでに読んでいるのだが、他の本もまとめて買っておいた。

小笠原克『島木健作』(明治書院、1965年)

やっぱ千春は政治家になるのは無理

松山千春「裁判官おぼれ死ぬ」 シンガー・ソングライターの松山千春(48)が17日、東京国際フォーラムで34都市38公演におよぶ全国ツアーの東京公演を行った。会場には元衆院議員の鈴木宗男被告の姿も。松山は10分以上にわたり「彼がやってないと言…

松山千春『SAGA』を読む

夕食後、今までずっと届いた分の『SAGA』を読む。これは千春の発言集みたいなものだ。 鈴木宗男参院選敗退のこと(地方を代弁できるのは彼だけだ)、新党のこと(ガーっと盛り上がってしまった)、自衛隊派遣反対(千春は反対してます)のこと・・・昔聴…

松山千春『北風の子守歌』(コロンビア、2004年)

タイトルソングを聴いてみた。 なるほど、故・安東ウメ子さんのIhunkeがサンプリングされて入っている。音源は"Spirits from Ainu"というもので、これはDiscovery Soundで手に入るようだ。(アマゾンではダメ。)http://www.discoverysound.com/en/title-j/0…

大泉実成『消えた漫画家』(1996年、太田出版)、『消えた漫画家②』(1997年、太田出版)

前者の鴨川つばめロングインタビューが面白かった。 「大」九州人、松本零士の『男おいどん』(1971―73年)で、何巻だったかな、かつての同級生が受験で状況してきてすったもんだ、で「九州の男は気が短い、おいどんぶち殺されるかもしれん」云々とい…

佐藤良明『これが東大の授業ですか。』(研究社、2004年)

今日は午前中授業がないので、後者をぽつぽつ読んでいる。『英語青年』12月号の「アジビラ」(だろうなあ、あれ)も思い出しながら。 「東大」という看板というのは重いのだなとしみじみ思う。おまけに先輩が富山・高山となるとそりゃヤケクソになるわな。…

佐藤良明『ラバーソウルの弾みかた』(岩波書店、1989年)

17世紀イングランドのエロ本、オークションに

17th Century British Porn to Be Auctioned Fri Nov 26,10:11 AM ET Oddly Enough - Reuters LONDON (Reuters) - The world's first known piece of printed pornography, described as the "quintessence of debauchery," is expected to reach up to 35,0…

星野智幸「在日ヲロシヤ人の悲劇」(『群像』2005年新年号)

というのが出るそうだ。これはちょっと読まねばいかん。白系ロシア人ネタは出てくるのかな。大鵬、スタちゃん(注:ヴィクトル・スタルヒンの愛称)、卵焼き・・・。 http://www.hoshinot.jp/

レッチリ&U2・・・メタリカとイラク戦争

昨晩、レッチリとU2のライブDVDをぶっ通しで観た。前者は2003年、後者は2001年、どちらもアイルランドのSlane Castleでのライブである。 どちらももう大御所だなとしみじみ。レッチリを最初に聴いたのは15年位前か、そのころはこんなに長続き…

中西進編『万葉集』全4巻(講談社文庫、1978〜1983年)

西成彦さんの『耳の悦楽』を読んで、クレオリテの文脈で『万葉集』(だったよな、『古事記』ではないよな)が出てきたので、早速購入。 小樽商大の学部生時代、教養の授業で現代語訳『万葉集』を読んだはずなんだが、何も覚えていない。 籠毛輿 美籠母乳 布…

ノーマ・フィールド「戦時下の大学教室で原爆を考える」、『前夜』創刊号(影書房、2004年秋)

フィールドさんが授業でファルージャでのアメリカ民間人の焼死体映像を授業で扱うと、 「どんなイメージを見てもショックを受けることはない」、と一人が発言した。みんな頷く。テレビや映画、インターネットであまりにもすごいものを見てきたから、と問いた…

佐木隆三『死刑囚 永山則夫』(講談社、1994年)

さっき届いたので、授業がない今日の午後、この本を読んでいる。 極貧の幼少期。中卒で上京&就職。燃える向学心(定時制夜間高校)。度重なる転職&休学。「大きいことをやりたい」・・・永山の経歴を読んでいると、ほとんど「おいどん」と重なってしまう。…

小笠原さんは少なくとも「シャモ」だったのではないか

「批評空間」のどの号か忘れたが、川村湊さんが小笠原克さんのことについて触れていて、長見義三『アイヌの学校』を復刻させようとして、ウタリ協会と厳しい談判になったエピソードについて語っていた(と記憶する)。この「事件」の詳細は知らないのだが、…

松本零士『元祖大四畳半大物語』

昨晩サン・コミックス全6巻を通読。主人公の足立太は少なくともセックスにおいては十分に満たされているので、なんというか、『男おいどん』の大山昇太とちがって、ただの煩悩ぐうたら人間ーーというか間接的ヒモ?ーーにしか読めない。女は欲しいがすぐふ…